塗香

【ずこう】と読みます

本来仏教の儀式に使われていたもので

御本尊に御供えをしたり、

修行者が体に塗ったりして身を清め、邪気を近づけないために用いる【お香】です

本堂の入り口に置いてるお寺も有り、

参拝者が身を清めることが出来ます

写経や最近流行している写仏・なぞり仏等の前に塗香で身を清めたりします

天然の香木が原料です

お線香と大きく違うところは、

線香には火を付けやすくするために原料の中に約20%前後の炭が入っています

塗香はお粉の状態なので炭は入っていませんから

香木本来の香りが楽しめます

天然香木とは、通常白檀・丁字・桂皮・大茴香・乳香等で、各々メーカー独特の配合で作られています

使い方はひとつまみを手のひらに取り

両手で軽くこすり合わせながら、気を静め体の邪気を払います

以前私は頭から肩から、体全体に塗香を擦り込み

お念珠にも揉み込んで邪気を払った気になっていました(笑)

毎月お邪魔している宮島・大願寺の副住職さんが

目を閉じて、心静かに両手にこすり合わせる事で邪は払えますって仰られて・・・

確かに、確かに

香水の香りも良いけど

たまには和テイストの、何処か懐かしい塗香の香りに包まれてみませんか?